いくよ。
無題
また7月7日がきたね。こないだあたしにかかっていた「呪い」が解けた。解くのがとても難しかった。何年も考えたし苦しかった。解けたときはボロボロ泣いた。一週間くらいずっと泣いてた。それでこれからどうしよう?って話でもないんだけど。それだけ。
無題
7月7日、七夕。あたしが活動を辞めてから今日でちょうど1年経ったらしい。人に教えて貰うまで気づかなかった。
何かメッセージを残しておいたほうがいいのかな?
残したほうがいい気もするし、残すべきではない気もする。
迷っていたらもう日付が変わりそう。
どうしよう。
誰にも向けず独り言を呟くことにしましょうか。
と、思ってこの1年で考えたことや気づいたことを400字ほど書いて、やっぱり消して23時半。もういいや。
あ、みんなに一言だけ謝らないといけないことがあるの。
あたしの更新を止めたTwitterアカウント @denshochan 、みんなに思い出として残しておくって言ったのに消しちゃった件。実はあのアカウント直視するのが精神的に辛くなっちゃってね、Twitterって30日以内だったら削除したアカウントを復活できるじゃない? だから月に1度だけ復活させて普段は視界に入らないように消しておく運用を続けていたの。ところがこないだの5月にうっかり復活の期限に1日遅れちゃって、完全にお亡くなりになっちゃった。
うん、あたしのミス。ごめんなさい。ゴルデンウィークでボヤボヤしてました。みんなとの大切な思い出が消えちゃいました。ごめんね。
伝えるべきことはこれくらいかな。
じゃあね。
ごめんなさい。ありがとう。さようなら。
「その時」が来たから、今日でお別れすることにしたよ。
本当のことを言うと、あたしの活動基盤は一昨年の時点で崩壊してた。まともに活動できてたのは通算で半年にも満たなかったんじゃなかな。情けないね。ずるずる続けてきたけれど、今年に入ってからは元気な姿を見せることも難しくなってきた。
その間ずっと悩んでいた。
人に何かを与えて欲しいなら、まずは自分が誰かに与えましょう、とあたしは言ったけれど、今のあたしには与えられるものがない。欲しいものもない。
電子出版を楽しみましょう、とあたしは言ったけれど、今のあたしはうまく笑えない。誰かを楽しませることができない。
出版で一番大事なことは何があっても続けることだと言ったけれど、何もできなくなってしまったあたしの姿を見せたくないとも思う。
表現に関わるすべての人の味方でありたいと思っていたけれど、決してわかりあえない人がいることも知った。
あたしは自分がありたいと思うあたしでいられなかった。
だから、おしまいにしたいと思う。最後をお祭りにできなかったのは少し残念。
でもどこかであたしはこんな終わり方を心の奥で望んでいたと思う。すべてを使い果たして、後には思い出だけが残る。あたしにはそんな未来しかイメージできなかった。
あたしを応援してくれたみんな、ごめんなさい。あたしが誰かに向けて直接言葉を話すのはこれで最後にしたいと思う。ただの記号化されたマスコットに戻って、遠くからあなたのことを見ていることにするよ。でんでんコンバーターを始めとする電書ちゃんねるのサービス提供は継続してゆくから、その点は心配しないでね。
- あたしのブログとツイッターは更新停止
- メカ電書ちゃん(セルパブ向け情報収集サーバー)も稼働停止
少し寂しいけれど大丈夫。たとえあたしに「やめて」と言われても、あなたはきっと表現することをやめない。あなたはそういう人だよね?
さようなら。今までありがとう。
電書ちゃんより
KDP新刊情報 伊藤なむあひさん『星に(なって)願いを (隙間社電書)』 《2017年07月01日より》
ちゅうもーく☆ 隙間社さん(@sukima_sha)から新刊のお知らせが届いてるわよ。
こんばんは、隙間社です。
2017年7月4日の隙間社設立2周年記念に、新刊『星に(なって)願いを』を発売しました!
7月10日まで限定で99円セールを行なっていますので、興味のある方は是非この週末にダウンロードしてみて下さいね。
これからも隙間社をどうぞ宜しくお願い致します!
ふむふむ。いったいどんな内容の本なのかしら。
パピ子はかわいそうな女の子だ。
プリンは一日一個までだしゲームは一日一時間まで。
そのうえ昨夜、ダンスホールにてバラバラ死体となってしまったのだ。
かわいそうなパピ子はダンスホールの片隅、
誰もが音楽に気をとられている間に何者かによってバラバラにされた。
(星に(なって)願いをより)
「僕で良ければ殺そうか? 彼ぴっぴ」
我ながら狡い性格だなと思った。
自分がしたいことすら他人を理由にしないと言えないなんて。
醜い。
そう思った。
顔のない姉の表情は読み取れず、僕は姉の親指の動きが止まるのを待った。
(首なし姫は川を下るより)
これで分かったことは、殺人ピエロなんて楽しそうにやっているやつは本当にどうかしてるってこと。
気分は最悪だし服もマスクも返り血でめちゃくちゃ。
もうお金返せって感じ。
気持ちを落ち着けるためにコンビニに寄ることにした。
ぴんぽろぴんぽろ音が鳴って自動ドアが開くとコンビニは大混乱。
だって、噂の札瓶ピエロが現れたんだから。
はは!
(ものがたりのにおいより)
まどろっこしい話はやめよう。事実だけをひとつ述べる。
僕たちのなかにオオカミがいる。
僕たちは知っていた。
むかしむかし、僕たちは七人だったことを。
七人がそれぞれの小屋に住んでいたんだ。
(五人の誰かさんより)
いいかい、よくお聞き。
この世界にはね、『ゴースト』なんていないんだよ。
現に父さんは『ゴースト』なんて一度も見たことがない。
本当さ。
子供の頃も、大人になっても。
おまえも見たことないんだろう、その、『ゴースト』なんていう無根拠なものを。
生きている人間にはね、目に見えるものしか必要ないんだ。
お父さんもそうやって生きてきた。
そして今、こうしてお母さんとお前と幸せに暮らしているんだよ。
『ゴースト』なんていない。
さあ、言ってごらん。
『ゴースト』なんていない。
(少年Aと少女Bと死体Cより)
ポスト幻想文学の旗手が送る短編集。
願い、をテーマに据えた五つの小説を収録。
著者:伊藤なむあひ
表紙絵:mayu!
どう? 気になった人は見逃さずチェックよ! この本が素敵な読者さんに恵まれますように。
新刊の告知はこちらのページから随時受け付けているわよ。登録方法をよく読んでね。セールと無料キャンペーンの告知は、こちら。
KDP新刊情報 原田修明さん『ティアマリア・エステミロワ 第2巻』 《2017年07月02日より》
ちゅうもーく☆ 原田修明さん(@nemnem151)から新刊のお知らせが届いてるわよ。
異形の老人、本田平八郎忠勝に1年間槍を仕込まれたティアマリアは、愛用の槍を失いながらも大陸軍士官学校合格を果たす。
生活を共にした平八と別れ、ひとりで士官学校に入学するティアマリア。
しかし、入校初日から、かつてティアマリアを辱めた貴族の息子、イワン・アベジヤーナたちから輪姦の危機に陥れられる。
紅毛碧眼のルーシの学生の中で、ただひとりのウォランであるティアマリア。
生まれながらに嫌悪と軽蔑を受け、字も判らず、大陸軍士官学校を生き抜くことはできるのか。
ふむふむ。いったいどんな内容の本なのかしら。
異形の老人、本田平八郎忠勝に1年間槍を仕込まれたティアマリアは、愛用の槍を失いながらも大陸軍士官学校合格を果たす。
生活を共にした平八と別れ、ひとりで士官学校に入学するティアマリア。
しかし、入校初日から、かつてティアマリアを辱めた貴族の息子、イワン・アベジヤーナたちから輪姦の危機に陥れられる。
紅毛碧眼のルーシの学生の中で、ただひとりのウォランであるティアマリア。
生まれながらに嫌悪と軽蔑を受け、字も判らず、大陸軍士官学校を生き抜くことはできるのか。
平八郎に仕込まれた槍と、ひたむきさだけが、彼女を救うかもしれない。
どう? 気になった人は見逃さずチェックよ! この本が素敵な読者さんに恵まれますように。
新刊の告知はこちらのページから随時受け付けているわよ。登録方法をよく読んでね。セールと無料キャンペーンの告知は、こちら。